体の内側から着付け上手に


こんばんは。大阪阿倍野・町の着付け屋『桔梗』の山中さえこです。

先日、初めてヨガを体験してきました。

高校の同級生でインストラクターをやっている人がいて、さらにその人を呼んで講習してもらおうと企画し、呼びかけてくれる人がいて、体を動かすことが大の苦手の私も参加することが出来ました。

実はヨガには、というか、「体幹を鍛える」ということに前々から興味がありました。

私は大変な猫背でとても姿勢が悪いのです。どういう状態が姿勢が良いのかさえわからないほどでした。そして姿勢が悪いと着姿は美しくない、着崩れやすい、最終的には健康にも悪い。全く良いとこなしです。

ところが、着物を着付ける時と、着せ付ける時だけは姿勢が良くなっているのが自分でもわかるのです。これを長時間キープ出来ないのは体幹が鍛えられていないせいだと、着物を着ることを通して実感していました。

初めてのヨガは、初心者コースでしたが、ヒーヒー言いながら、でも優しく指導してもらえ、とても楽しくあっという間に時間が過ぎました。終わった後は体はスッキリ!血行が良くなっていつまでもポカポカしていました。

で、次の日は筋肉痛で体が悲鳴をあげていました。(笑)

少しづつ継続させたいと思い、DVD付きの本まで買ってしまいました。これは着付けのレッスンだと思って続けて行こうと思います。

美しく着物を着て健康になる。あら、最高じゃないの!

ヨガはさすがに着物ではできませんでしたので、ヨガの前日、京都城南宮へ紅葉狩りに行った時の近影です。

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そろそろ髪を切りたいな、と思っているうちにまとめられる長さになってしまったので、しばらく楽しんでいます。


古きを知って新しきを知る住吉さん


こんにちは。町の着付け屋『桔梗』の山中さえこです。

10月12日、粉浜の呉服屋「こころや」の展示会『こころやさしいきものトリエット』に行ってまいりました。伝統と斬新さの融合。リアルクローズとしての着物の提案。店内まるごとツボだらけの実に楽しいイベントでした。

まずは友人と阪堺線住吉鳥居前で待ち合わせ。この日は初辰さんの日で、たくさんの出店や人で賑わっていました。

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鯉を捌くご神事に遭遇。まさしくまな板の上の鯉。

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台風接近中でしたがお天気も良く、多くの花嫁さんともすれ違いました。

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気持ちも上がって「吉祥殿」へ婚礼のパンフレットをいただきに。

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パステルピンクの色打掛、とても可愛らしかったです。

お昼ごはんに玉子コロッケで有名な「やろく」へ。玉子コロッケのランチメニュー「やろく定食」は1080円でかなりボリューミー。

 さて、いよいよ「こころや」さんへ。

着物仲間の間では、品ぞろえのセンスの良さと若旦那さんの情熱に定評のある「こころや」さん。これまで近隣に住まいながらお伺いする機会を逃していたのですが、古くから応援させていただいている「優しい着物」のchaiさんが参加されるということで、案内をいただき、思い切って出向くことにいたしました。

今回は、「こころや」さん「トリエ」さん「chai shop」さんの三人展。chaiさん、トリエの寺本さんの独特の世界観と、こころや若旦那が次々取り出してくれる、伝統を守りつつ新感覚を取り入れた「攻め」の織や染めに心奪われました。

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画像はchai shopの2015年カレンダー。chaiさんには十年ぶりくらいにお会いでき本当にうれしかったです。店内の様子も写真に撮らせていただくべきだったとちょっぴり後悔。

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絞りの帯揚げを購入。深い紫に赤い絞りの入ったとてもきれいな帯揚げなのですが、色を再現できなくて悔しいです!

若旦那がおっしゃっていた「うちはいつでもイベントやってるようなもんでっさかい、またいつでもお越しください」というお言葉のとおり毎日がカーニバルなお店でした。また寄らしてもらいます。

再び住吉さんへ戻り記念撮影後、あべので解散。ご同行いただいたのは、ご同業の友人「きせかえや」さん。京都土産にいただいた猫づくしグッズ。綿マフラーはこれからの季節、着物の衿元の風よけにもよさそうです。ありがとうございました。

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あべので夫と待ち合わせてビールで締め。

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暑い一日だったので生が格別に美味しかったです。


十月の単衣


こんにちは。大阪阿倍野・町の着付け屋『桔梗』の山中さえこです。

今日から十月、衣替えですね。着物は単衣から袷に変わり、秋袷のシーズンを迎えます。

なのに今日のタイトルは「十月の単衣」。

近頃の十月はまだまだ暑い日が続きます。袷を着てお出かけするのはおっくう。そんな時は、普段着であれば、単衣を着て構いません。九月の単衣とは少し趣を変えてどんどんお出かけしましょう。

では、具体的に十月にはどのような単衣着物を着ているかというと…。

注意!以下は普段着の着物の場合です。フォーマルシーンやお茶席にはあてはまりませんのでお気を付けください)

九月中は単衣としてしじら織や透け感のない浴衣なども着ますが、さすがに質感、見た目が涼しげすになりすぎるので、夏ものではない木綿の着物に切り替えていきます。秋向けの深みのある色目の木綿や、九月には暑くて着られなかったポリエステルの単衣が活躍します。春向けのさわやかな色目なら、帯や小物類に秋色をプラスしててバランスをとっていきます。

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実りの秋にはこっくりと深い色が映えます。

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九月の間は、袖なしの半襦袢も利用しますが、十月には袖のあるものを選ぶようになります。朝晩の寒暖差が激しいので、長襦袢だけを袷にしたり、レースの羽織を着るなどして調節します。

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また、完全なマイルールですが、十月は猫柄解禁の日と決めています。猫柄に季節はありませんが、ほっこり温かみのある猫の柄は秋~冬~春に身に着けたいなぁ、と個人的には思っています。先取りが良しとされる着物の世界ですが、九月に紅葉を着る粋さだけでなく、この日までは我慢、という楽しみ方もいいものです。

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このように勝手なしばりを設けて楽しむのも普段着ならではの自由であります。しかし、こだわりすぎては本末転倒になりかねませんので、ほどほどに。猫柄についても、素材が盛夏物ということであれば話は別ですし、解禁の日にはこだわっていますが、終了日にはとくにこだわりはもっていません。小物は年中使っています。

九月はフォーマルを中心に着せ付けの自主トレを行いました。今月も同様になると思いますが、普段着の着せ付けにも力を入れていこうと思っています。

最後までお読みいただいてありがとうございました。今月もよろしくお願いします。

 


昭和の七五三


実家で、自分の七五三の時の写真を発掘しました。

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コンパスを使って描いたみたいに、顔が真ん丸!お恥ずかしい!

推定45年前、3歳の時の写真です。

そして、下が7歳の時。同じご神木の下で写真を撮っているのですが、

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おお!7歳になると、ちゃんとお澄ましができるようになりましたね。千歳飴の持ち方ひとつとってもずいぶんお姉さんな感じがします。

こうして見比べると、7歳には四つ身の着物に帯を結んで、というのは大変相応しい装いなのだなぁ、と思えます。

3歳児には三つ身に兵児帯、被布を着せてあげる方が楽で可愛いかな。

私は身体の大きな子供だったので、3歳の時も帯付きで、と思った親の気持ちはわからなくもないのですが、3歳児にはちょっとしんどそうですね。しごき(帯の下部に巻く帯飾りのことです)なんてエライことになっちゃってます。写真撮るだけでもう精一杯!だった様子が目に浮かびます。

ただ、この3歳の七五三のことは、かすかに記憶に残っており、お姉さんらしい装いを大変気にいっていたような気がするのです。三つ児の魂百まで。着物での良き思い出の積み重ねが、すべて今の私に繋がります。

それにしても、このヘルメットみたいな頭はどうにかならなかったんでしょうかね?


おかととき


桔梗の花の別名に、「おかととき」というのがあるそうです。

-「岡に咲く神草」という意味で「岡止々支」(オカトトキ)ともいい、土岐氏が本拠とした土岐の地名はこのトトキの咲くところから生まれたという説もある。(Wikipedia-桔梗紋 より)

私には馴染みがないのですが、Wikipediaに載るくらいメジャーな別名だったのですね。桔梗紋を背負っていながら全く不徳の致すところです。

さて、本日は私が着付けの仕事を始めるにあたり、屋号を『桔梗』にした由来など、少し書いてみようかな、と思います。

第一の理由は、私の着物の家紋が桔梗紋だったから、です。そのままですね。(笑)

もう少し詳しく書きますと…私が本格的に着物と向き合うことになったきっかけは、義母の形見分けで着物を譲り受けたからでした。それで必然的に桔梗の紋の入った着物が私の手元にやってきたのです。

私は婚礼の時に紋付の着物を用意しておらず、特にこだわりもなかったので、義母の背負っていた桔梗紋をそのまま背負うことにしました。

婚家の紋や実家の女紋への紋替えをとどまらせたのは、義母が残してくれた一枚の附下です。千鳥の地紋に爽やかな水色のグラデーション。背には刺繍の一つ紋が入っていました。桔梗紋といえば、「本能寺の変」で有名な明智光秀、水色桔梗の旗印。

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歴史好きだった義母が、美しい水色の附下にそんな遊び心を潜ませていたのではないだろうか、というのは歴史と同じく私の想像の域を超えることはないのですが、あまりに美しい水色の桔梗紋をそのまま纏いたいと強く思ったのです。

こんな風に着ていた人の思いを想像し、受け継いでいくのも着物の楽しさだと思うのです。

さてもう一つの理由。これはややこじつけなのですが、桔梗紋といえば、ほかに五芒星があります。「清明桔梗」と呼ばれる紋です。

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わが町阿倍野が生んだ歴史上の大スター阿倍野清明にもあやかったというわけです。

もちろん桔梗の花と家紋のデザインが大好きなのも理由の一つです。

桔梗は秋の七草の一つ。まもなく盛りの季節です。

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